読モデビュー-9
やがて鉄平が目覚める。
「んんん…」
ドキッとする都姫。どんな顔をして顔を合わせればいいのか分からない。戸惑う都姫に対して鉄平は、まるで恋人同士のような目覚めをする。
「都姫、おはよう。」
「お、おはよう…」
体が強張る都姫。鉄平は目を擦った後、ニコッと笑う。
「昨日は凄かったね、都姫。」
「え…っと…」
答えに困る。
「昨日は酔ってなかったもん、全て覚えてるでしょ?あんないやらしいセックス、久々だよ。」
都姫は恥ずかしくて顔を真っ赤にして弁明する。
「あ、あれは…違うの…!わ、私、何かおかしくて、どうしてあんなに乱れたか分からないの…!」
「それが都姫の本性なんじゃないの?へへへ、マンコ指で開いて、鉄平、来て?って言われた時は我を忘れたよ、さすがに。」
「!?ち、違うの…!」
「まさか覚えてるだろ?」
「お、覚えてるけど…、違う…の…」
違うしか言えない都姫。知らぬ間に媚薬を含まされて乱れた事になど全く気付かない都姫を揶揄って楽しむ鉄平。
「何が違うの?じゃあアレは?中に出して中に出して激しかったじゃん。さすがにヤバいと思って中には出さなかったけど、良かったろ?俺が理性を保ててて。他の男だったらここぞとばかりに中出しして、都姫、妊娠するトコだったぞ?」
「そ、それは…ありがとう…」
思わず感謝してしまった。
「とにかく最高の夜だったよ、都姫。」
鉄平は都姫の胸をグニュッ、グニュッっと揉んだ。
「あん…」
「とにかく昨夜の都姫は最高だったよ。もしかしたら俺、一番燃えたかも知れないよ。」
「…」
鉄平の数多くの女経験の中で一番とは嬉しい事だ。だが同時に恥ずかしくもある。都姫は揉まれるがままに胸をグニュグニュと揉まれていた。
「あんなスケベな姿を見せられたら堪らないよ。今までは一応勤める会社のCEOだから控えてたけど、これからは遠慮なく抱かせてもらうからな?」
「そ、そんな…」
言葉とは裏腹に、何故が心がワクワクする感覚を覚えた。
「やっぱフェミニンマインドが大きく飛躍するチャンスのこの企画を大成功する為にはより親密にならないとね?」
「…」
会社が飛躍するのは嬉しい事だ。だがその為に自らの肉体を酷使しなければならない事に都姫は、不思議と嫌な気がしなかったりする。
(わ、私、神谷くんに抱かれたがってる…)
都姫はホントの気持ちに気づいた…と言うよりは、素直になった瞬間であった。