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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side 優美 2-1

同日午前中
優花を幼稚園に送り届けたあと
優美はその足で久保田家に向かった

「ごめんください」

優美の声に恵美子が玄関に来て

「あら 優美さん こんな朝早くに…」
「さっき 優花を幼稚園に届けたついでにちょっと話があるから
 それで来ました」
「話? わたしに?」
「はい 昨日のおさむくんの様子について」

優美がそう言うと
恵美子はちょっとためらうような表情をするが
優美を居間に招き入れる

「優美さん どこまで把握してます?」
「おさむくんがおかしくなったくらいしか
 本人が優依にメールしたのを優依がわたしに知らせてくれて」
「そうですか…」
「実際 どういう状態だったんです?」
「わたしが…夕ご飯だから呼びに行ったら放心状態で
 声をかけても無反応 居間に行くこともしない状態でした」
「それって声すら聞こえてないという感じで?」
「えぇ…それで息子夫婦にあの子を抱き抱えて貰って
 居間まで連れてきたんですが
 食事すらとろうとしない状態で何をしても反応なしで」
「そのとき ゆきちゃんは?」
「ゆきちゃんも2階に閉じ籠もってました」
「そうですか…」
「そうこうしてるうちにあやちゃんが
 学校から帰ってきて声が聞こえたときに
 反応をしめしてくれて
 急いであやちゃんに居間に来て貰って
 呼びかけて貰ったら泣き出した次第」
「あやちゃんも戸惑ったでしょ」
「えぇ…どういうこと?というような顔でした
 でも、おさむと二人きりにして欲しいって
 おさむの部屋で二人きりにさせて1時間以上
 あの子が泣いていたことしかわからなかったけど」
「落ち着きは取り戻したと?」
「はい そのあと あやちゃんがご飯食べさせたりして…
 あやちゃん疲れてるだろうに…」
「部活 大変なのに あとでお礼言わなきゃって思ってます」
「原因はゆきちゃんと聞いてますが」
「そうですが…おさむくんが1番望んでいるのは優依だから
 優依がその場にいなかったから
 あやちゃんに負担かけちゃったと思うと」
「そうですか…ゆみちゃん ゆみちゃん言っていたのに
 当の優美さんは複雑では?」
「それは…はい…わたしのことは思い出に変わっちゃってると思うと
 寂しいものもあります」

恵美子は優美がそういったことに
何も言わずにいた
そして優美は話を続ける

「それで明日 ほんとはおさむくん連れて行こうと思ってましたが」
「精神不安定ですし」
「はい だから明日 昨日作ったババロアを持ってこようと思います
 優依 くみこちゃんは学校から直接 ここに来る予定に変更で」
「色々迷惑かけてしまったようで」

頭を下げる恵美子に対して

「頭上げて下さい 迷惑とか思ってないです」
「ありがとうございます」
「それでは 今日はこの辺で失礼します」
「何もお構いもせずにごめんなさいね それと
 あの子には会わないでいいんですか?」
「あ はい 会いたいのはわたしじゃなくて優依だから…」
「そうですか それでは 気をつけて帰って下さい」
「はい…」

そうして優美は帰って行くのだった
優美が運転する車の中

(どういう状態だったかわかったけど
 何も反応しめさなくなるって周りは不安だろうに
 あやちゃんがいてくれて…よかったとしか
 思えない状況だわ
 でも、トリガーとなった直接の原因は
 優依が学校から帰ってこないとわからないか はぁ
 ゆきちゃん なにをやったんだろう)

夕方
優依が戻ってくるまで
気になって仕方ない優美は
部屋の中をうろうろしながら優依の帰宅を待っていた

「ただいま」

優依の声が聞こえると
玄関口に駆け出して向かった

「ゆ、優依 それで…」
「あ ちょっと待って うがいと手洗いして
 ランドセルおいてくる」
「あ うん…」

優依がそれらをすませて
居間にやってくると優美と優依は
お互いの情報を交換するのだった

「おさむくんの状態は話の通りだけど
 思ってたよりも酷かったのは
 わたしとしてもショックだった」
「おばあちゃん 相当戸惑っただろうに」
「声かけても無反応 食事も口も開けない
 居間に行くのも抱き抱えて連れて行ったとか
 どうなの?」
「うん」
「そして…直接の原因は
 優依と最後までしたいってことすら
 奪おうとしたゆきちゃんかぁ」
「さすがに わたしもそれを聞いたときは…
 それをやられてしまうと
 みんなで仲良く…という未来ができなくなる」
「ほんとは 優依だけ選びたいんでしょ おさむくんは」
「うん 本音はそうだと思うから
 出来るなら彼女になって欲しいとか
 心の中にはあるんじゃない?
 わたしは…それを断ってしまったけど」
「そうね 施設暮らしとか色々考えると」
「普通の彼氏彼女は無理だからねぇ」
「うん」
「だからセックスフレンドを選んだんだけど」
「うん そうだと思った
 それをゆきちゃんは壊しかねないことを」
「ゆきちゃんにはしばらく距離おいて貰うことにしたけど
 心配だったりする」
「一緒に住んでるから?」
「うん」
「そうね まったく顔をあわせないことはないだろうし」
「しばらくは様子見…かな」

優美と優依の会話も
一段落すると二人とも夕ご飯の支度をはじめるのだった


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