或る営業マンの話 -4
彼はママに言った。
「お客さんがいたんですね」
「はい、前からの馴染みのお客様で、久しぶりなんですよ」
「そうなんだ」
相変わらず、彼女は美しい。
「少し、妬いてます?」
「うん、少しね」
「ふふ、それで織田川さん、今日は何をお飲みになりますか?」
「そうですね、今夜はワインでも貰おうかな、ママも一緒に、飲もう」
「では、もう店を閉めますね、それから頂きます」
ママは色っぽい顔をしてウインクをしてみせた。
それが私との愛の交換の合図だった。
「本当に、締めて良いの?」と彼は笑いながら、わざと言った。
「それとも、まだ開けていますか、織田川さん?」
「いや閉めてください、わかっているくせに」
「うふふ」
その含み笑いのなかに、彼女の思いが隠されていた。
店のシャッターを降ろし、外の看板の電気を消せば、店は終わりで、
もう誰も来ない。
ママのすみこは彼の横に座った。
相変わらず、彼女は美しい。
「逢いたかったよ、ママ」
「あたしもです、ずっと織田川さんが来てくれるのを待っていたのよ」
「私も逢いたかった」
二人はワインを乾杯して飲んだ。
彼はママが美味しそうにワインを飲むときの彼女の細い首をみた。
鶴のように細く、美しかった。
彼は、彼女のその細い首にキスをした。
「あん、素敵……」
しばらくの抱擁のあとで、彼女は言った。
「あの、織田川さんは、ダンスは?」
「まえに、少しだけは」
「私はからきりだめですが、チークダンスで踊りません?」
「もちろん、喜んで」
「では裸で、踊りましょ」
「裸で?」
「お嫌ですか?」
「いやいや、もちろん、裸で」
店を閉め、音を下げながら音楽が流れると、彼がズボンを脱ぎ、
シャツとパンツを取って裸になった。
彼のペニスは勃起して天を見上げていた。
その彼の前に立ったママのすみこは素晴らしい肉体の持ち主だった。
この間は、すぐに長いソファに寝たのであまり気がつかなかったが
今は、彼女は全裸で彼の前に立っている。
「凄い! ママ、美しいよ……」
「恥ずかしいです、そんなにみつめないで」
その裸身は見事だった。
肉付きのよい身体には大きな乳房が揺れて、腰回りも色っぽい。
「そうかしら、嬉しいです、さあ抱いてください、織田川さん」
「喜んで」
二人は甘いメロディの曲に合わせて裸で抱き合いながら踊っていた。
豊満なママの乳房は彼の胸で潰され熱くなっていた。
そして、彼のペニスはママの割れ目にサンドイッチのように挟まっていた。
始めは、抱き合い、揺れ合っていたが今は、性器を密着させながら
抱き合い、キスをしながらいつまでも揺れ動いていた。
彼のペニスはママの股に挟まれながら我慢汁が垂れ、
それが彼女の内股に垂れている。
曲が流れる中で、ママは立ったまま壁にもたれていた。
彼女の片足を抱えながら、彼はペニスを彼女の膣の中に挿入した。
「あん……」
薄くらい店の中で挿入しながら、抱き合い、キスをする二人。
愛のキューピットは二人を官能の園へ導いていた。
「す、素敵よ、織田川さん、大好き……」
「わたしも貴女がすきです」
「これからも、ときどききて、愛してくれますか」
「はい、必ず」
「嬉しい!」
「あん、逝きます。逝っちゃいます、織田川さん!」
「わたしも直ぐにいきますよ、すみこさん」
「すみこってよんでください……あぁ、逝きます!」
挿入しながら、揺れあいながら極まって彼女は立ったまま痙攣して逝った。
「わたしも行くよ、すみこ!」
織田川は壁にもたれたすみこの片足を持ち上げたまま、
立ちセックスをしていた。
筋肉質の彼と美しく豊満な彼女とのセックスは素晴らしい絵画のようだった。
「はぁはぁと息づく彼女の穴からは、
彼の放出した精液が彼女の太股もに垂れ落ちていた。
それから彼は週末には必ずやってきて、
彼女との愛を確かめていた。