第三十一章 悪夢(画像付)-9
(だ、だってぇ・・・
凄く、気持ちいいんですもの・・・)
もしかしたら、自分から望んだのかもしれない。
全身を縛る縄の痛みを心地良く感じながら少女はふと、そう思うのだった。
(同じなんだ・・・
同じなんだ、わたし・・・)
圭子は嬉しさに、叫び出しそうになっていた。
自分の愛する人と同じように、淫乱になってゆく事に喜びを感じているのだった。
『ああっー・・・』
縛られた体をムチが打つ。
『あうっ・・・あっ・・あうっ・・・』
鋭い痛みが全身に走る。
四つ足にで身体を支えながら、焼け付くような快感を受け止めている。
『ああっ・・いいっ・・・いいっ・・・』
『ほら、ママのように、なりたいんでしょ?』
『ああっ・・・はいっ・・・
もっと・・・もっと、ぶって下さいっ・・・』
後ろを振り返り、懇願する。
『いやらしい圭子を・・・もっと・・・
ああ・・・もっと、いたぶって下さい・・・』
『いい子だ・・・いい子だよぉ・・・』
男が微笑みながら立っていた。
シルクハット以外は全て脱ぎ去ったやせた身体は、ペニスだけが逞しく反り返っている。
『あああ・・・』
男を見上げる少女は、欲望が湧き上がるのを感じていた。
『今、ご褒美をあげるからねぇ・・・』
男は少女の細い腰を抱えると、ギャラリー達の最前列近くまで運んだ。
『さあ、お客様達によく見てもらおうねぇ・・・』
眩しいライトが圭子の身体を照らし、シルエットとして人々の目に浮かび上がる。
『圭子ちゃんはまだヴァージンだったかな?』
丸いヒップを撫でる男は、その吸い付くような肌触りを楽しんでいる。