第二十五章 並んで正常位-2
厚い絨毯が広がるリビングで、重なったシルエットが並んでいる。
整然とではないけれど、同じような動きと息遣いがダンスを踊っているようだ。
後で見たビデオの映像の中で、繰り広げられる隠微なシーンは圧巻だった。
それぞれのパートナーへの愛情が、画面を通しても伝わってくるほどだった。
正常位がセックスの体位としては平凡なものと思っていたが、こうして俯瞰した視点で眺めると違った意味での興奮を感じる。
抱き合う姿が愛情を最も表現しているように、私には見えたから。
「映見・・・」
「裕君・・・」
重ねた唇の中で私達の名前も溶け合っていく。
一つになった歓びが、快感を伴って熱さを帯びていく。
私のヴァギナからは、とめどなく愛液があふれている。
裕君のペニスが心地良く滑り、出し入れするスピードが徐々に速くなっていくのが分かる。
「あぁ・・裕君っ・・・ああぁ・・
気落ちいいっ・・・裕君っ・・・」
背中をギュッと抱きしめて、私は夫とのセックスの歓びに浸っていた。
スワッピング初日、最後のパートナーとの交わりは最高に気持ち良いと私は思った。