第二十四章 帰還2-1
第二十四章 帰還2
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裕太の回想シーン。
「んふぅ・・んん・・・」
かおりさんの舌が絡んでくる。
閉じたまつ毛のカーブが美しいと思った。
絶頂の余韻を味わった後、視線を上げると映見が見つめていた。
フッと口元を綻ばせている。
僕も同じように微笑むと、ゆっくりと体を起こした。
ペニスが抜かれる瞬間、かおりさんのヴァギナからドロリとした白いものが見えた。
きっと、映見も同じだろう。
僕と藤本さんは照れ笑いを浮かべながら、自分の帰るべき場所に向かった。
驚いたことに僕も藤本さんもコックがしぼむことなく、流々とそびえたっていた。
新藤さんと秋生も同じで4人はまるで選手入場をするかのように、ペニスを女達にみせつけながら、自分の妻のもとに帰っていく。
映見の手をとると、すぐに押し倒すように抱きしめ、キスをした。
さっきまで舌を絡ませていた藤本さんの唾液も混ざっているかもしれないが、僕には極上の味だった。
遂に、帰ることができたのだ。
愛する妻の元に。
スワッピング初日は妻以外の三人の女性と交わり、最後に妻とセックスするという衝撃的なストーリーが組まれていた。
僕はずっと不安を感じていたんだ。
果たして、本当に妻を愛することができるのだろうかと。
僕以外の男達のザーメンが残るヴァギナに向かって、エレクトできるのか自信がなかったのだ。
嫉妬以上に失望感が、僕から興奮と妻への愛情を奪い去っているのではないかと。