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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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ドタキャン-1

 その夜。私と妻は銀座のシティホテルに泊まっていた。夫婦に交わって、と、そうした遊びに、少しは慣れたと思った三度目にして、私たちは、はじめてドタキャンされたのだった。
 都内に住居があるのだから、そのまま帰宅することも出来たのだが、それでホテル代が返って来るわけでもないという理由で、私たちは、銀座で食事をして、少しお酒を飲んでホテルに戻った。
「ダブルベッドに全裸でアナタと横になるなんて、何だか少し不思議な気分。でも、こういうのも悪くないのね」
「悪くないどころか、見てごらん」
 私のその部分は膨張していた。つい、数か月前までは、妻でなくても、若い美人が隣に全裸で寝ていても、何も感じないのではないかと思っていた、私の下半身なのだ。妻の肉体に飽きたとか、自分の妻には性的魅力を感じなくなったというのではなく、ただ、老いて性に対する関心が薄れ、そして、同時に肉体の機能も衰えたのだ、と、そう私は思っていた。勝手に、そう思っていたのだ。
「今日は、もう、男の人は来ないのよ」
「でも、この隣にいる女は亭主の前で他の男と寝た女だからね。そんな淫乱な女が隣にいるのだと思うと、それだけで興奮してしまうんだよ。しかも、亭主のそれは小さいというのに、大きなのを好んで入れたがるような女なんだからね」
「自分でも信じられないの。今だから正直に言うけど、最初は、大きいのは、やっぱり痛くて嫌だった、アナタのが一番って分かった、と、そう言うつもりだったの。そうしたら、アナタが、もう少しはエッチなことしてくれるかな、かまってくれるかなって思ったの。こんなおばさんだけど」
「でも、実際は、大きなそれを受け入れて感じてしまったんだろう」
「少しも痛くなかった。この前は二本も入れられてしまったし。あんなこと自分が出来るなんて思わなかった。だって、私のアソコは小さかったはずだから。ただ、本当のことを言うとね。やっぱり、あれは痛過ぎ。もし、許してもらえるなら、あれだけは、ちょっと。だって、三日間ぐらいアソコに違和感があったのよ」
 そんな話を全裸のまま聞いていたら、私は我慢が出来なくなった。妻の身体を引き寄せ、裸の身体全体で妻の身体全体を愛撫するように身体を重ねた。それだけで妻は、ほんの少しだが、喘ぎ声を漏らした。妻にしても、過去の二度の行為を回想しただけで感じてしまっているのだろう。
「でも、大きいので犯されて嬉しいし、無理をさせられて興奮したんだろう」
「ええ。最初、私、ああしたことは、とても辛いことだと思っていたの。そもそも、アナタの前で他の男の人に抱かれることが屈辱だと思っていたの。そこで興奮なんかしてしまったら、きっと、私は、とても惨めな妻になるんだと思っていたの。でも、実際は、違っていたの」
「実際は、どうだったの」
「実際は、逆だったの。何だか、女として、とても贅沢なことをしているような、そんな気がしたの。普通の主婦なら、おそらく、生涯、知ることのない快楽を、今、私は感じているんだ、と、そう思ったの。それは、とても贅沢で、優雅で、幻想的って言ってもいいぐらい。ちょっとオーバーかもしれないけど。特に、インサート中にその部分を舐められるのは快感だったなあ。残念なのは、本当は、アナタのそれを入れたまま、別の男に舐めさせたかった、ということなの。でも、入れることは誰にでも出来るけど、やっぱり、舐めるのは、アナタでないとダメみたいで、それが本当に残念なの。でもね。あんなに静かに、そして、優しく、それでいて、意地悪なぐらい、ゆっくりと舐める男の人は、私の人生の中にもいなかったから」
 妻の一方的な話を聞きながら、私は、手による愛撫を口による愛撫に移行していたので、もう、妻の言葉に応えてやることは出来なくなっていた。


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