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夢魔
【ファンタジー 官能小説】

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夢魔-4

きっと出れば気持ちいいのですが、内圧がどんどん高まるだけでした。
「ミメ、どこがいいの、どこに入れてほしい?」
「教えてやる。ここだ」やつがミメの股に男根を持って行きます。「さあ、突き入れよ」
どうにでもなれ。あたしは突き上げました。男根が空を切ります。
「逃げるな」
「嫌よ、姉さんに襲われるなんて」ミメは何度も身体をよじって逃げました。
「何、あんたいつもやってることでしょう。諦めなさい」もういちど腰を押さえると、膣を貫いてやります。
「キャー」とか「アレー」とか騒げばいいのに、ミメの貫禄の喘ぎで答えられてしまいました。
それでもミメは男になった経験はないでしょう、あたしだって気持ちよくて。我慢する間もなく昇りつめてしまいそうです。
≪これがミメの中≫ ミメとあたしの区別のつく人はほとんどいません。≪それならあたしとした人はこんな風に感じるんだろうか≫
その時、膣から出てくるものがありました。アエギ声に合わせてほとばしる[魔法の書]の内容です。
「さあそれを飲み込め、お前は既にインクブスである。この女から吸い取れるだけ吸い取るがいい」
合わせて何冊分かのものが頭に入ってきます。それがあたしを満たしていきました。
「妹の味はどうだ、さあ、妹にも褒美をやれ、そうすればもっと[魔法の書]を吐き出すぞ」
≪ミメの子宮に注ぎ込め≫ あたしは大きく腰を引いて、思い切り上に突きあげます。
そうするものだと思っていました。
ひょっとしたら間違いなのかもしれません。
腰を引いた時に抜けてしまった男根が、波うつようにふるえ、何度も反り上がって、妹の腹や胸、顔にまで白い物が飛び散ります。
≪あっ、おもらししちゃった≫失敗に恥ずかしくなります。
いっぺんに下腹の圧力が消えました。
そうすると不思議に気持ちが落ち着いてきました。冷たい水を頭から浴びたように冷静になります。
≪ちがう、全部間違いだ。これは愛の行為じゃない。 どれをやってもミメは汚される。それをやったわたしも汚される。 これで良かったんだ≫
やっと息がつげます。
男根が縮んでいきました。もう小さな名残が皮をかぶっているだけでした。
「そうか? だが、いつまで我慢できる」
やつはミメを引き寄せました。ミメはミズチの突き出した雄蛇にむしゃぶりついています。
≪バカなミメ≫  ≪うらやましくなんかない。がまんしろ≫ 口を半開きに、見とれてしまいます。
「さあ、腹が減っただろう。今日の食事をやろうさあ、至高のマナをくれてやるぞ」 山羊頭があたしを見て目を見開きます。
気が付いたら、よだれで濡れる雄蛇にむしゃぶりついているのはあたしでした。≪うそ。何を間違えたの≫ 頭が混乱します。
「お前は私のマナを喰うしかないのだ、これから多くの男たちのものを喰うようになる」
≪早く出して≫ あたしは夢中で、舐めまわしてやります。空腹に胃は痛み、気は狂いそうでした。
やがて雄蛇は何度も跳ね上がりながらマナを放出します、口いっぱいにあふれるものを飲み込みました。
幸福感。
それは一瞬でした。≪まだ足りない≫ 玉袋を揉みながら吸い付き、舌で舐めとります。
「もっとちょうだい、もっと食べさせて」
「なら、足を開け。おまえの胎内に私のマナを直接注ぎ込んでやろう」
「だめ、いや」
「おまえはすでにスクブスとなったのだ。男の精を糧として生きるしかない。それはお前にとっての食糧、マナとなるのだ」
「足りない」飢えに胃がねじれます。
≪もっとほしい、もっとしたい。こんなものでは足りない≫ コーヒーフィルターのように満足感が流れ出て、抜け殻だけが下腹に重く残ります。ひもじさが倍になったように感じました。
「喰わないと苦しい、喰っても空腹の苦しみを思い出すだけ」ミズチが見下ろしてきます。
「中途半端なまま放り出さないで」足にすがりつきました。
「あとはお前が相手を見つけて吸い取れ、股についた口でいっぱいに頬張ってみろ、そっちの方が何倍も腹が満たされるのだよ」ミズチがあたしを抱き寄せます。
「だめ」それはいやでした。
「ほら持っていそうなやつが来たぞ」そして、やつは消えてしまいました。
見上げた向こうに小さく人影があります。それだけで誰かわかりました。


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