第二十八章 思い出づくり(画像付)-20
「あああっ・・・」
励ます男の声が香奈子の胸に染み込む。
竹内のもう一方の手が熱い股間に浸入してくるのを感じながら、ステージのショーを食い入るように見つめている。
『あぅっー・・・』
ムチ打たれる度に背中を大きく仰け反らせる女が、羨ましく思えてしまう。
(あ、あんなに・・・気持ちよさそうに・・・
痛い筈なのに・・・)
自虐的な欲望がムクムク顔を出し始めていた。
『どうなの、幸子っ・・・
幸子っ・・・?』
女を呼ぶ名が自分だと錯覚してしまう程、気持ちが同化していた。
「いいっ・・ああ・・・いいっ・・・」
香奈子の声が女と重なっていく。
「あふぅ・・んっ・・
ああっ・・・もっとぉ・・・」
愛撫する竹内に向かい、熱い息を吹きかけている。
「フフフ・・・」
男は何も言わず、笑みを浮かべながら指を動かしている。
『いい子ね、香奈子っ・・・
ほら、オネダリしてごらん・・・』
「ああ・・・は、は・・・い・・・」
声が自分を呼んでいる気がして、香奈子は声を詰まらせながらも返事をした。
ステージでは四つ足になった女が腰をくねらせながら、後ろに立つ男に向かって声を出しているところだった。