第二十八章 思い出づくり(画像付)-18
「ああ・・・あ・・」
香奈子は身体に巻きつく男の腕にすがりながら見つめている。
調教される女に感情移入しているのか、イタブリの言葉を聞く度に、しびれるような快感を無意識に受けていた。
「あっ・・・・・んっ・・・」
気がつくと竹内の手がブラウスの中に入り、ブラジャー越しにバストを掴んでいた。
「んっ・・ふっ・・・んん・・・」
抵抗する訳でもなく、香奈子は愛撫に身をまかせている。
(ああ・・・い・・い・・・)
ステージの女と同化した心は、快感を素直に受け止めていた。
太い指がブラジャーの隙間からまさぐるのを、身をよじるようにして待っている。
「あー・・・」
ゴツゴツした感触が敏感な場所を探り当てると、感極まった声を漏らした。
「フフフ・・・」
笑い声に振り向いた香奈子は、逃げようともせずに竹内の顔を見つめている。
死をも覚悟して挑んだ決心も、巧妙な罠に無残にも砕かれてしまったらしい。
自分の心に裏切られる度に、淫靡な欲望が植えつけられていく。
「あふぅ・・んん・・・」
甘えた声を漏らしながら、携帯電話の待ち受け画面にあった自分の顔を思い出していた。
(いやらしい・・・かお・・・)
ウットリとした表情は、誰が見ても淫乱そのものではないか。
『約束しますよ。
あなたが望まない限り絶対に僕からは
手を出しません・・・』
男の言葉を信じていたわけでもない。
現に、こうしてバストを愛撫されている。