第二十八章 思い出づくり(画像付)-17
『ああっ・・は、はいっ・・・』
縛られた女は苦しそうに声を出したが、そんな事で許される筈もなかった。
『返事だけじゃ、駄目だろう・・・ん?』
背後から抱きしめるシルクハットの男が助け舟を出すと、女はぎこちない言葉で声を震わせるのだった。
『い・・いいっ・・・で・・す・・・』
ようやく漏らした声に、場内から一斉にため息が聞こえた。
『す・・・すご・・・く・・・
ふぅ・・・んんっ・・・』
途切れ途切れの言い方が妙にリアルで、興奮を誘う。
『き、気持ち・・・いい・・・で・・す・・』
固唾を飲んで見つめる香奈子は、女の気持ちが痛いほど分かった。
いたぶられる快感が、徐々に目覚めてきているのだ。
『あうっ・・はうっ・・・・』
コックの動きは益々激しくなり、ヴァギナから透明なしぶきが飛び散っていく。
『ああっー・・・』
もう少しで絶頂に達しようとする寸前に、コックが引き抜かれた。
『ああっ・・い、いやぁっ・・・』
反射的に漏れた泣き声は、気持ちを如実に物語っている。
『ふふんっ・・・』
女が見逃す訳もなく、鼻をならして笑った。
『どうして欲しいの、言ってごらん?』
シルクハットの男が優しい声で聞く。
『あっ・・・あ・・ほ・・しい・・・』
シーンと静まり返った場内に、か細い声が響いた。
『や・・・めない・・・で・・・』
心の底から搾り出しているようで、リアルに胸を打つのであった。