休み=さぼり?-1
ねぇ休んじゃだめなの?
少しくらいいいでしょう?
たまになんだから
休まないと私が私じゃ
なくなってしまう気がする…
「実菜,起きなさい!遅刻するわよ」
5:30。いつものようにママが私を起こしにやってくる。カーテンが開けられていきなり日差しが差しこんできて…目をキュッとつむる
当たり前の毎日の一コマ
けれど何だか今日は…
「んん…しんどいから行きたくない…」
「え?」
ママは少し心配した顔をして私のおでこに手を当てる
「あら…熱はないみたいね。昨日何時に寝たの?」
一変して呆れたような顔…そんな顔しないでよ…
「2時…」
「そんな遅くまで起きてるからじゃないの」
…そんな事言ったって…宿題してたのに…まるでゲームや雑誌を読んでいたせいで遅くなったみたいじゃない
「でも…しんどいんだってば…」
「そんな事言ってないで…さぁ,起きなさい」
そう言い話すとママは出て行ってしまう…そして残された私。特にどこかがしんどい訳じゃない…ただ…体が重い…でも…ママは絶対に休ませてくれない…
のろのろと重い体を動かして制服を着るとリビングに出る…そこは朝食の臭いで一杯…いつもなら…いつもなら間違いなくすぐに席をついてご飯にありつく…でも…
「いってきます…」
何も口に入れずに家を出た。
そして学校は…変わらない…ただ今日は…授業中は上の空で…友達との会話も心から楽しめない気がした…ただ「行くだけ」
授業が終わるといつものように塾へと向かう…先生が話したことが頭の中を素通りしていく…どうして?ちゃんと聞かないと駄目じゃない…
そして11時に家につく…静まりかえった家…ため息をつくと…シャワーを浴びる…何でだろう…胸が苦しい…気が付くとシャワーのお湯に何かもっと暖かいものが目から流れでてきていた…何で…何で泣いてるの?シャワーを頭からかけて涙を洗い流す。コックを閉じてお風呂からでる。