第二十七章 Pホテル-7
『咥えろ・・・』
太いペニス越しに見える顔が、理不尽な命令を下す。
『あああ・・・』
香奈子は拒否する事も出来ずに仁王立ちする男を見上げていた。
太いペニスははちきれんばかりに反り返り、亀頭の先から透明な液をしたたらせていた。
押さえきれない欲情が胸に広がっていく。
『は・・い・・・』
逆らえないと諦めた香奈子は素直に返事をしていた。
細い指を巻きつけると脈打つコックを頬張ったのだ。
『ふぅ・・ん・・・あはぁ・・・』
男を見つめたまま唇を滑らせていった。
ひざまずく従順な姿は支配された事実を物語っている。
「ああ・・・ 」
香奈子は金縛りにあったように男の目を見つめている。
それはまるで催眠術の如く心を操り始めていた。
男を罵倒していた怒りが消え、違う感情に変わっていく。
強烈な体験で目覚めた欲望は香奈子の深層心理の中に深く植えつけられ、生半可な決意などかき消してしまう程大きく成長していたのだ。