第二十六章 後悔(画像付)-5
『あふぅ・・んん・・・
気持ちいい・・・いいのぉ・・・』
昼間の痴態が頭によぎる。
淫らな映像を見ながら香奈子は自分を犯していた。
『もう、いい・・・・
もう、いいのぉ・・・・』
(ダメ・・・そんな事・・・)
それでも懸命に切れそうな糸をつむいでいく。
一度は放棄した理性だったが、このまま快楽に溺れてしまってはいけない。
「圭ちゃん・・・・」
写真の中で微笑む娘に呟いた。
「ごめんね、ごめんね・・・・」
涙が一粒、二粒、落ちて指を濡らした。
後悔の念が胸に渦巻く香奈子を乗せてタクシーは目的地に向かっていく。
そこで男が待っている。
『Pホテル最上階のラウンジで、
本日午後8時にお待ちしております』
握り締める携帯電話に、竹内からのメールが送信されていたのだった。