第二十一章 宴(うたげ)-4
「でも、想像以上に激しかったですね、
今日の・・・」
「セックスゥ!」
秋生がおどけた調子でさえぎった。
そらちゃんがクスクス笑って、その背中をパシンと叩いた。
「イッテェー・・・」
顔を歪める金髪の表情が可笑しくて、笑い声がドッと沸き起った。
「でも、本当に・・・」
かおりさんが含み笑いで桜さんを見つめると、彼女の頬が赤く染まった。
「う、うんっ・・・」
艶めかしい仕草に藤本さんも反応してしまったのか、ごまかすような咳ばらいをした。
「私も全く、初めての経験でしたから・・・
そのぅ・・・数回も・・・」
「五回っ・・・五発はやっぱ、凄いっ・・・
やばかったよねぇ・・・?」
露骨な言い方だったが、酔いも手伝ってみんなの顔も嬉しそうに見えた。
「もぉー・・アキちゃん・・・恥ずかしいよぉ」
そらちゃんも照れくさそうにしているが、満更ではなさそうだ。
秋生にもたれるように、身体を摺り寄せている。
時折、夫を見つめる眼差しは強い愛情が込められているような気がするのは錯覚ではないだろう。
それは、映見と僕の視線でも明らかだった。
夫以外の男達、三人のザーメンを体内に放出された後、僕に抱かれた妻の表情は一生、忘れることは無いだろう。