第二十一章 宴(うたげ)-2
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映見と目が合い、お互いに微笑んだ。
愛らしい表情が、初めて出会ったころのトキメキを蘇らせてくれる。
僕はこの顔が益々、好きになった。
愛情が何倍にも膨れ上がっているのを感じる。
8人による「スワッピング」は初日を終えた。
激しいセックスは全員の気持ちを一体にし、不思議な連帯感を生んでいる。
みんなが交わす視線を感じるたびに、むず痒い感情がこのシャンパンの泡のごとく身体を包む。
それは女だけでなく、藤本さんを含め男達に対してもだ。
互いのパートナーを交換し、愛し合ったことで嫉妬以上の信頼、友情が生まれたように気がするんだ。
かおりさんの豊満なボディ、そらちゃんのキュートな笑顔、桜さんの上品な微笑み。
僕は三人の妻達の全てが好きで、愛していると思える。
それは映見に対する男達の気持ちも同じことだろう。
皿を配りながら指が触れた瞬間の恥じらう妻の表情が、それを物語っている。
映見を見つめる男の瞳には、はっきりとした愛情が感じられるからだ。