第二十章 並んでバックから2-4
「好きっ・・・ああっ・・いいっ・・・
好きっ・・・好きぃっ・・・」
桜さんも僕を見つめながら、愛の言葉を絞り出している。
僕達は心の中でスワッピングしていた。
その複雑な不条理さが、更なる興奮を呼んでくれるのだ。
それは8人全員の気持ちなのかもしれない。
何故なら、秋生も藤本さんの視線も、目の前で犯される妻と同時に射精したばかりの元のパートナーの顔を行き来していたのだから。
こうして並んでバックから犯すことで、新たな事実が浮き彫りになった。
スワッピングは無限の可能性を秘めて、僕達を想像もつかない官能の渦に巻き込んでいくことを。
スワッピング初日、三人目のパートナーとのセックスで僕はそのことを知った。