わたしのお姉ちゃん-2
「じゃあどんなつもりだっていうの?」
返す言葉に詰まる妹百合子、だけど、私はどんなつもりなのかと言われれば、確かに有頂天になっていたかもしれないけど、お姉ちゃんのことを大切な気持ちには嘘偽りがない、
「お姉ちゃん、だったらそのお腹の子のこと、お父さんお母さんに話せるの?」と負けじと言い返す、ここで折れては姉のためにはならないのだから、
「あ、あなたには……か、関係」と言いかけたが、
「関係あるよ! あたしのお姉ちゃんだもの、ほっとけるわけないでしょ! あたしはこれでもお姉ちゃんの味方なの、お父さんお母さんが叱ったってあたしはお姉ちゃんの絶対味方なんだから!」
「そ、そんなことって、うぅ、そんなことってうぇぇえ〜〜」
百合子は姉に泣かされることはあったが、妹が姉を泣かせたのはこの日が初めて、
「大丈夫、あたしが付いてるから、今晩お父さんとお母さんに話そう、ね、泣かないであたしが一緒について行ってあげるから」
泣き崩れ、妹に震えながらしがみつく姉、なだめるために、
「そうだ、これから一緒にお風呂入ろ、ね、目をはらしたままだと話すこともできないよ」
何とか泣き止み、「ごめんなさい、百合子、お姉ちゃんひどいこと言ったよね……」と背中を丸めつぶやくように、
「ううん、そんなことないよ、お姉ちゃんが言ったこと全部ホントのことだし、もう私たち竿姉妹なんだから、かっこつけることじゃないと思うし」
泣き腫らした目が緩み、「ぷぷ、竿姉妹だなんて、どこでそんな言葉覚えてくるんだか」とさやか、
年齢にそぐわない言葉に違和感を覚えた姉だったけど、百合子にも言い分がある、
「まあ、えーと、なんていうか、百合子って小学生でセックスしちゃう悪い子ってつもりもないんだけど、だから、自然と覚えたみたいな?」
お互いにクスクス笑い、けんかの後の仲直りだ。
「まああきれた、昨日一日でそんなやったの?」
背中を流しっこしながら、風呂場で姉はあきれた、
「うん、時間ないから終わりにしたけど」終わりにしたけどホントはもっと続けていたかったまでは言わない妹、
「お姉ちゃんはそんなにすると痛くなっちゃうから……」
「えーそーなんだー? 人それぞれなんだね」
姉がシャンプーとリンスをしている間は妹が湯船につかり、前から聞きたいことを聞くことにする、
「お姉ちゃんは中イキってしたことある?」
「……」
「……」
「……あるんだ」
沈黙から察する百合子だった、「ね、どんな感じなの?」
「ふー、 じゃあ逆に百合子はクリイキってどんな感じだった?」
「うーんなんていうか、くすぐったいっていうのがすごく強くなった感じ、それで最後びくびくってなる感じ」
「うん、でもね、その身体の芯がじんわりとあったかくなって」
「ほうほう」
「そのうち息をするのを忘れるくらいおかしくなっちゃうくらい気持ちがいいの」
「すっご」女の顔になりだす姉をみて、顔を赤くする百合子だ、
「全然クリイキなんかと別物、全身がくがくするしね」
「おねえちゃん……女の顔してる」
百合子の目がキラキラと輝きだす、性は思っていたよりももっと奥深いものがあると教えられたようなものだ、もっともっと色々したい、
「だけどあんたはまだ小学生なんだから、身体ができてこないと中イキは難しいと思うよ」
「えーそういうところだけまだ子供扱いするんだから」
ぷりぷり怒る妹にチュッとキスして、一緒の湯船に入るさやか、ぎりぎり湯がこぼれないのは妹の身体がまだ小さいせいだって姉は知っていた、
「ほかにも体位のやり方とか教えてよ」
などと聞いてくる妹、に風呂場であるのをいいことにあれこれあれこれ二人でプロレスのように、教える姉だった、「もうセックスはやめられないでしょ? お姉ちゃんができることは何でも教えるから、ホント身体だけは気を付けるんだからね」