第二十四章 香奈子様へ―その3(自分から)(画像付)-2
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『愛する香奈子様へ』
竹内が綴る自分の名前も、もう気にならなくなっていた。
むしろ男の表現を待ちわびるようになっている。
『このメールを読む頃には、あなたも自覚されている事でしょう。
そう、あなたは認めている筈です。
セックスが気持ち良いものだと。
添付ファイルの映像は、あなたが喜びに目覚めた瞬間を映しています。
どうか目を反らさないで御覧ください。
改めて興奮して頂ければ嬉しく思います。』
文章を読み終え再生のボタンを押すと、例によって数秒のもどかしい時間が過ぎていく。
「ああっ・・・こ、こん・・・な・・・」
暗闇になった画面に香奈子の心もリセットされるようで、予測していた筈なのに現れた映像を見て声を漏らしてしまう。
『ああっ・・・い、いやぁっ・・・』
携帯電話のスピーカーから曇った声が聞こえる。
その顔は今にも泣き出しそうで、荒い息も間断なく漏らしていた。
『はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・』
『フフフ・・・』
見上げる男は頭の後ろに腕を組み、ゆったりとくつろいでいる。
ソファー脇の床にじかに横たわり、香奈子の動きを待っていた。
濃いワインレッドの絨毯に寝そべる竹内の腹はボッテリと膨らみ、ヌラヌラとした汗を光れらせる姿はトドを連想させる。
その上にまたがる香奈子は、長い足を持て余すように内股で腰を浮かせている。
『はぁっ・・・ああ・・はあぁ・・・』
興奮がおさまらないのか、荒い息は益々激しくなっていた。
『どうした・・・・早くしないか・・・』
男は香奈子の手を取ると、自分のペニスを握らせた。
『あっ・・・・あああっ・・・・』
コックの脈打つ鼓動をじかに感じた香奈子は、思わず声を漏らした。
『フフフ・・・・何を怖がっているんだ・・・・』
動揺する表情を楽しむかのように、男は言葉を投げていく。
『さっきまで、
美味しそうに咥えていたじゃないか・・・』
腰を浮かすと亀頭の先端をヴァギナに当ててやった。
『あぅっ・・・・』
ビリッとした刺激に、香奈子は顔を仰け反らせて反応した。