第二十三章 香奈子様へ その2 (初めてのフェラチオ)-6
『んっ・・・ふっ・・・んんっ・・・』
男の太ももを抱え、男の手に誘導されながら顔を前後に動かしている。
『凄いっ・・いいっ・・・じ、上手だ・・・』
励ますような口調は気持ちを勇気づける。
『んんっ・・・ふっ・・ふぅっ・・・んぐぅ・・・・』
徐々に動きが大きくなっていく。
(ああ・・・・凄い・・・わたし・・・)
男の性器を咥え、奉仕している。
その屈辱的な姿を何故か嬉しく思っている。
充実感が胸に広がる。
初めての愛撫の緊張と戸惑いが、薄れていく気がした。
コックを水平に握りなおし、腰を沈める事で幾分楽な姿勢を作ると、改めて味わい始めるのだった。
『んふぅっ・・・んっ・・・んふっ・・・』
苦しさは消えた訳ではないが、湧き上がるむず痒い興奮が欲望を駆り立てる。
頭に添えられた男の手を意識しながら、自らもリズムを刻んでいく。
『おおっ・・・おおおっ・・・・』
敏感に反応する声が嬉しかった。
『んっ・・・・んっ・・んふっ・・んんっ・・・』
『うっ・・・』
時折当たる歯の痛みに耐える男は、それでも快感に打ち震えていた。