文化祭の出会い-1
彼氏(ひろや):百合子ちゃん、ちょっと熱でもあるのかな?保健室来たんだよね?
彼女(百合子):うん、少し調子が悪かったよ。ひろやくんが気遣ってくれると嬉しいな。
実際に嬉しい百合子だ、ドラマや漫画でみたことのあるシチュエーションに憧れがあるから、あこがれだけじゃない、ベットから起き上がり、シーツの上にホットパンツから延びる真っ白な肢体を投げ出す百合子だ。
彼氏(ひろや):心配だから来たよ。大丈夫?痛いところある? 文化祭の人の多さにあてられたのかもね、少し休めば楽になるから。
ハンカチを取り出して額とうなじの汗をぬぐってあげると彼女の頬が赤くなることに気が付くヒロヤ、小学生といえどもやっぱり女の子なんだと、愛おしくなる。
彼女(百合子):ううん、大丈夫だよ。優しいひろやくん、ありがとう、でもちょっと恥ずかしいよ。
彼氏(ひろや):(手を握って)こうすれば、もっと安心できるかな?
初めての手の感覚に、その華奢さにおどろく、男の人と手をつないでびっくりせられた、確かに手は大きいが、その肉の付き具合がとても繊細で、この手を離すのがもったいなかった。
彼女(百合子):うん、優しいひろやくんの手、ずっと離れたくないな。
メロドラマのような言葉が自然とこぼれる、
彼氏は彼女の顔を見つめて、優しく微笑んだ。彼女は彼氏の目に心を奪われて、恥ずかしそうに目をそらした。彼氏は彼女の頬にキスをして、耳元でささやいた。
彼氏(ひろや):百合子ちゃん、可愛いよ。俺のこと好き?
彼女(百合子):うん、好き。ひろやくんのこと大好き。
彼氏は彼女の髪に手を伸ばして、やさしくなでた。彼女は彼氏の手のぬくもりにほっとして、頭を彼氏の胸に寄せた。彼氏は彼女を抱きしめて、優しくささやいた。
彼氏(ひろや):百合子ちゃん、俺も百合子ちゃん、君と一緒になりたいんだ
彼女(百合子):ひろやくん、私も一緒にいたいよ。でも、保健室でこんなことしていていいのかな?
彼氏(ひろや):大丈夫だよ。誰も来ないよ。今は二人きりだから、気にしないで。