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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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秘密の社員研修A-5

そっと指先が布に触れている程度だ。

だがしかし、加奈子はそんなところを女性に触られたことはない。

「中村さん……あたしがこの指……押したらどうなる……?」

「ど、どうなるって……」

「怒る……?」

耳元に唇を近づけたまま、そして親指が布にただ触れているだけのまま、佳織が加奈子に聞く。

「な、え、何を言って…るんですか…?!」

「このままあなたを抱いたら怒るのかって聞いてるの」

佳織は今までの妖艶な話し方と異なって、語気を強めて言う。
と、同時に加奈子は佳織の左手で、腰を強く抱かれた。


(本間さん、女の人も……?!)


かぁあっと顔が熱くなる。加奈子は佳織に煽られて、確かに理央と彼女のセックスを想像して下着の中を熱くさせていた。
だがしかしそれは、彼女との直接的な行為を期待するものではない。

「ま、待ってください、佐藤くんがお風呂にいますし…………できません、佐藤くん以外の人と……そんな……。ごめんなさい、そんなつもりなくて……」

加奈子の体を抱きしめたまま数秒、少し間を置いてから、ふぅ……と佳織がため息をついて、腰を抱きとめる手を弱めるのが加奈子にはわかった。

「ーー嫌に決まってるわよね。暴走しちゃうとこだった……」

佳織は体を離して、くせっ毛の髪の毛をかきあげて言う。

「冗談でした、なんて言うつもりないわ。中村さんにひどいことしたと思ってる。ごめんなさい」


(あたしのこと、抱きたいなんて……)


甘い吐息を吐き出し、艶っぽく顔を赤らめる佳織の表情を見て、自分に欲情したことが改めてわかり、加奈子は恥ずかしくなる。

「ごめんなさいね、ちょっと落ち着かせて。これ以上近づくと、もっとひどいことしそう」

ぎゅっと目を閉じて胸を押さえ、反対の手のひらを前に突き出すようにして、落ち着かせるような仕草をしながら言う。
加奈子は何も言えず、佳織の挙動をじっと見つめることしか出来なかった。
しばらくして佳織は落ち着いたのか、グラスの中のビールを飲み干し、新しい缶を冷蔵庫から取って、グラスに注ぐ。

「中村さんが悪いとかそんなこと言うつもりないから。大丈夫」

ふふっと自嘲気味に笑って、佳織は言う。

「あ……あの。じゃあ、あたしのお願いを……聞いて貰えますか」

どきん、どきん、と胸を高鳴らせながら、加奈子は言った。

「なあに」

そう佳織は聞いたあと、加奈子の発言に目を見開いた。



しばらくして、理央が風呂から上がってくる。
佳織の息子のものであろう、Tシャツとスポーツブランドのロゴが入った黒のハーフパンツを穿いていた。

「久しぶりに湯船つかったっ。気持ちよかった」

にこにこと子供のように理央は笑いながら、一人でソファーに掛けている加奈子の右隣に座った。
佳織はローテーブルを挟んで、向かいに座っている。

「ねえねえ、二人で何話してたの」

加奈子は下を向いて、何も言わない。
その代わり、佳織がローテーブルを少しだけ自分の手前に引いて、四つん這いになるようにしながら、理央に近づく。


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