バレなければイイんでしょ?-1
ここは、ささチャンのお家。
ぼくとささチャンは、リビングのソファーと壁のすき間にもぐりこんで抱きあってた。
ぼくたちのすぐそばで、ささチャンのママ、ぼくのママ、そして他の二人の女のひとたちがテーブルを囲んで「すごろく」をしている。
リビングにはロックなBGMが響いてるし、ママたちはすごろくに夢中なようで、ぼくたちのことは気にしてないようすだ。
ぼくは、ささチャンのTシャツを軽くめくった。
ぼくはそこに現れたちっちゃなおへその周りに、指先でぐるぐると円を描いた。ぼくはごく小さな声で言った。
「ささチャン、ここ、さわってイイ?」
ささチャンは声をおさえてクックッと笑った。
「お兄ちゃん…… もう、さわってるでしょ?」
ぼくはささチャンのTシャツを、また少しめくった。
ささチャンの「つぼみ」以前の、まだ芽吹いていない種のような乳首が現れた。
ぼくは乳首の周りを指先で軽くつつきながら言った。
「ささチャン、ここ、さわってイイ?」
ささチャンはくすぐったそうに腰をムズムズ揺らしながら言った。
「だから、お兄ちゃん。もう……さわってるでしょ……」
あのテーブルを囲んでるママメンバーの誰かが、何かに気づいてここをのぞいたら、もうぼくたちは終わりだ。
ま、どうせならぼくがささチャンと、メチャクチャ恥ずかしい姿になってるところを見せてやりたい……
「お兄ちゃん……」
「なあに?」
「おしり…… つねっちゃイヤ。」
ぼくは、ささチャンのズボンを太ももまでずらせて、指先でおしりを何度もつまんでは、柔らかさを味わっていた。
「ごめん……痛かった?」
「もお……お兄ちゃん、さわるだけにしといてよ……」
そう言ってささチャンは、ぼくの胸に顔を押しつけてきた。
▽
ぼくのママとささチャンのママは、二人して学生時代からボードゲームを楽しむ「お遊戯部」に属している。
今では既存のゲームに飽きたらず、自分でゲームを作ったりしてる。
今日はママが作ったすごろくの「お試しプレイ」だ。
ママのすごろくはボードに何の指示もなく、「プラス」のさいころを二つ振ってその目の合計を進んだあと、「マイナス」のさいころを二つ振って、その目の合計だけ戻るってルールだ。
ぼくは、このすごろくの改良に何度も付き合わされた。だから(評価されるといいけどな……)と思いながら、今日はその会合にママについていったんだ。
その家で、ささチャンに出会った。