第十九章 挿入(画像付)-4
「奥さん・・・」
竹内の顔がまじかに迫り、囁いている。
「どうだい、気分は・・おお・・おおおお・・・」
「ああ・・・あああ・・・」
「す、凄く・・・・気持ちいいぜ・・・
ああ・・・凄ぇ・・・」
男の声が聞こえる。
生臭い息が、首筋をくすぐるように吐かれていく。
「あああ・・・わ、わたし・・わたし・・・」
焦らしながらの挿入は、快感を何倍にも増幅させていた。
薬による興奮が、いやがうえにも香奈子の身体を敏感に反応させるのだった。
男と繋がってしまった事実に、感情がほとばしっていく。
「ああっ・・・ああっ・・わたしっ・・・」
快感にのけぞりながら、香奈子も声を出していた。
「感じるっ・・・ああっ・・凄いっ・・凄いっ・・・」
(感じる・・・感じるのぉ・・・)
閉じていた目をこじ開けるように男を捜している。
「セックスしてる・・・してるのぉ・・・」
泣きそうな表情で訴えている。
「あなたと・・・竹内さんと・・・
ああっ・・いやっー・・・」
余りのショックに、今の理不尽な状況を口走っている。
自分の罪を暴こうとする矛盾した思いが交錯する。
だがそれは興奮に拍車をかけ、官能を増幅するだけの事だった。