『ずっとそばにいるよ』-1
今日はなんだか早く目が覚めた
朝の四時半だというのに
妙に目が冴えている
昨日の事が今の事みたいな
そんな感じがする
君の言葉が頭に浮かぶ
ツラいような悲しいような
この気持ちをおさえるように
朝四時半の自販にむかう
朝からコーヒーは苦手だ
自然とミネラルウォーターに手が伸びる
誰もいない道路には
不思議な静けさがただよっている
君はもう帰ってこないのだろうか
愛していたのは俺だけなのか
二年前の君の言葉を思い出す
『ずっとそばにいるよ』
君はそばにいてくれた
でも今、君はさっていく
君が幸せなら俺は追い掛けない
君のためなら過去を捨てる
俺には君がすべてだった
そばにいるという言葉は
言葉であって約束ではなかった
でもどうしてだろうか
後ろから君の声がする
『そばにいるよ』