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母娘淫乱調教―レモンティーな朝焼け―
【調教 官能小説】

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第十六章 視線-4

「出て行ってっ・・・」

言えなかったものが口に出せると、堰を切ったように想いを吐き出すのだった。

「あ、あなたなんて大嫌いっ・・・
 二度と家に来ないでっ・・・」

大声で叫んだ後も腰に手を当てて身構えている。
荒い息が漏れそうになるのを我慢して精一杯平静を装うのだが、身体の中で爆発が何度も起こっているように興奮が膨れ上がっていく。

「夫は私を愛していますっ・・・」
トドメを刺した積りで宣言した言葉は、自分に言い聞かせる意味もあった。

(こんな奴の言う事なんか・・・全部でたらめよっ)
一瞬でも夫を疑う事が、目の前の男がしかける卑劣な罠だと本能的に感じていた。

短い沈黙が続いた。

わずか数秒間ではあったが、香奈子は勝利を確信したのだった。
明確な意思表示をされた以上、男は帰らねばならない。

まだいるというのなら警察に連絡するつもりだった。
いくら夫の古い友人とはいえ、許されるべきものではないし、晴彦も同じように怒ってくれるだろうと思った。

所詮、矢島家と付き合えるレベルの男ではないのだ。
だが男は臆する様子もなく低い声で呟いた。

「じゃあ、毎日ようにセックスをしていると
いうのかな・・・?」

一瞬の心の隙間をつかれたような問いに、香奈子は絶句してしまった。


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