愛はふたりぼっち-1
新鋭シンガーソングライター、莉緒奈(りおな)。
心を打つ歌詞と情感豊かな歌声を売り物に、揺るぎない瞳とセクシーダイナマイトボティが特徴だ。
初出演となる映画で、あの結城廉(ゆうき・れん)と共演することになった。
俳優・結城廉は、莉緒奈が思春期の頃から熱狂的なファンだった。
「彼は多分、私を知らない」
沢山あるファンレターの中から、莉緒奈を見いだすなど奇跡に近い。
それに、彼は既婚者だ。
所詮、雲の上の存在。自惚れに愛するのをやめて以来、歌に自分の人生を懸けてきた。
その彼と、まさかのラブシーン。
元々、莉緒奈の出番は少ない。
危険地帯で結束する男女兵士8人の話だが、クールで自己主張の強い役柄は、まさに莉緒奈にぴったりだった。
それが監督の目を引いたのか、急遽、台本の変更。
それを読んだ莉緒奈の胃は引きつった。
そこへ、結城からの携帯。
「レイプが君に酷なら、止めてもいいが・・・。俺が監督に一言言えば、台本は元通りだ」
「・・・いえ、やります!やらせてください・・・」
「大丈夫か?」
「大丈夫です。相手は結城さん、あなたでしょう?お手柔らかによろしくお願いしますね」
一瞬の間ののち、
「・・・お手柔らかに、ねぇ・・・俺はそんな手加減はできないが」
「では、あなたに任せます」
「よし、本気で演るからな」
・・・その本気の意味を、莉緒奈はこの身で思い知ったのだ・・・。
撮影当日。
仲間と散々になり、莉緒奈とリーダー役の結城は何とか敵の追手をまいた。
駆け込んだその瓦礫小屋が、問題のラブシーン。
「よーい、アクション!」
カチンコの鳴る音で、溜りに溜まった緊張が、莉緒奈の中で高まった。
撮影現場は最少人数で固まり、予め手順は聞いていたが、練習なしのアドリブ本番。
不意に、結城が莉緒奈の肩を掴んできた。
乱雑なキスに、台詞。
「何するんだよ!?」
突き放す莉緒奈に、結城の台詞。
「何、・・・って?そのクールぶった化けの皮を剥がしたいのさ」
と、いきなり押し倒す。揉み合う。
危険な任務で、精神的に極限状態のリーダーが狼になる瞬間・・・。
「ずっと、ヤリたかった・・・」
「やっ!やめろよ!」
手慣れた結城の手が莉緒奈の胸を荒く掴む。思わぬ痛みに、顔が歪む。しかし、元は憧れの人だ。
彼の掌の熱が乳房に移って、莉緒奈の下半身を点した。
やがて、結城の手は背中に回り、迷彩柄ズボンをウエストから脱がす。
・・・パンティーまでも・・・。
まさかの行為に驚愕する莉緒奈に、結城は特に悪びれた様子もなく微笑みながらキスした。
同時に、無理矢理開かれた秘壺に指が1本。
「ぐっ!?・・・ぐぅぅ」
思わずの悲鳴に、結城は片手で莉緒奈の口元を塞ぎながら、首元を啄む。
そのまま関節を曲げて、手早く導火点を見つけた指は2本に増え、激しく抽送。