愛する女の為に-7
「今、重ね着用パンティとか種類豊富でたくさんあるんですよ?ショーツタイプなんかは結構履いてる人多いかなー。でも若い子には少し地味だから、やっぱパンティ型の方がいいと思う。あとボーダーとか可愛いのもあるけど、私は柄無しがおすすめかな。こういうのって、男が見てムラっとさせてナンボだと思うのよね。」
「そ、そうなんですかね…」
「そうよ。白か黒だったら、控えめで大人しめの自分をアピールしたいなら白、ちょっと背伸びして大人っぽさを出したいなら黒。萌香ちゃんのイメージからすると、白かな?」
自分でもそう思うが、萌香はさっきの彰の言葉を思い出す。
「私…、今までの自分とは違う感じを出したいんで、黒にしてみます。」
理沙は意外そうな顔をしたが、すぐにニコッとした。
「いいと思うよ!そう言う気持ちが女子には大切だからね!」
「ありがとうございます。」
「フフッ」
理沙が意味ありげに笑った。
「??どうかしましたか??」
「え?ううん?いやね、誰か見せたい人がいるのかなー、なんて♪」
萌香は顔を赤くして否定する。
「い、いませんよー!こ、これにします…」
「フフッ、そうかー。じゃあ領収書書きますね?」
「は、はい…」
変な事を言われ冷や汗をかく萌香。冷や汗をかいている意味は、自分では何となく分かっていた。萌香はソワソワしながらもとの服に着替え直す。
「じゃあこれ♪」
品物と領収書を受け取る。
「ありがとうございました!」
「ううん?記事、ホムペに載るの?」
「はい。来月に載る予定です。」
「そう、楽しみにしてるね?」
「はい♪」
萌香は印象的な可愛らしい早足でエレベーターに向かった。
「戻りましたー。」
「おかえりなさい。」
どんな下着を買って来たのか気になったが、取り敢えず下心は隠す。
「あと、今じゃなくていいんだけど、靴下とかサンダルとかも合わせて揃えよっか。」
「あ、そうですね。」
「じゃあどんなのがいいか考えといてくれれば。」
「分かりました♪あと、エレベーターの中で思ったんですが、例えば私と言う素材があるとして…、まぁ大した素材ではありませんが…、男の人目線で私にどんな服を着せたいかって言う企画はどうかなって…。ほら、女子ってやっぱり男の人の気持ち、知りたいじゃないですかー。だからリスナーの女子の参考になるかなって。」
少し遠慮がちに照れながら言った。