我以外皆師成−1-1
学ぶこと。
教科書の中の歪みを無理にピンと伸ばした世界の情報だけが教本ではない。
世の中に介在する全ては私の先生です。
有機物も無機物も今生きてるモノも死せるモノも。
抽象的なものも。
リアルも。嘘も。
出来レースの中に放りこまれて仕方なく走った。
数式、文法、用語、理解で優越をつける。
マニュアルしか教えない。向上心を握り潰す教育。 子供から自信と可能性を奪い取り悦に浸る。
独善的教育。
押し込み教育。
アンチ個性。
出る杭は皆で叩くように教えられてきた。
繰返し繰返し呪文のように唱えられたこと。
平均値が愛され
異端は斬られる。
おれは学校では異端だったのかもしれない。
疎まれ続け居場所と呼べる場所がそこにはなかった。
不登校。
学校にも求められず、行く意味もまたなくしてしまったから。
しばらくは日常と隔絶されたこの暮らしがたまらなく心地よかった。
そうしばらくの間は。
段々とこの環境が焦燥感に汚染されだしてきた。
何処に行くべきなのか。
留まり続けていいものなのか。
とにかく四角四面な軌道から逸れだした。
そのことを実感した。
抜け出したとしてもその先を創造していかなくてはならない。
引きこもりという状況から抜け出さなくてはならない。
親から買ってもらったケータイを眺める。
今までは最低限の必要性を感じた時しか使用しなかった。
もちろんネットもメールも。
ホームページを作ろう!
理由はわからなかったが、私は行動に移った。
まずは様々なサイトを研究した。
何のために作ったのか?
その世界の中でどのようなことが起きているのか。
人と人との触れ合いやぶつかり合い、争いも目にした。
仮想空間のこの世界は確かに息をしている。
現実には存在しない世界が蠢いている。
これは私にとって今まででもっとも大きな発見だった。
なんの知識のない私はとりあえず掲示板を作ってみた。