第十一章 母の携帯電話-4
そして、衝心を抱え、家に戻ってみると母の衝撃的なシーンを目の当たりにしたのだ。
『あっー・・・あっ・・あっ・・あっ・・・』
尊敬し、憧れていた上品な姿はそこにはなく、犬のように四つ足で犯される母を見ている内に、少女の心に再び淫靡な欲望が広がっていった。
『い、淫乱なメス犬ですぅ・・・』
絞り出す母の声に、圭子は不思議な安心感を覚えた。
『ご、御主人様のぉ・・・
奴隷っ・・奴隷なんですぅ』
屈辱の言葉を吐きながらも、官能に酔いしれる様は本当に幸せそうに見えた。
『どうだっ・・・おらっ・・おらぁ・・・』
後ろから突き上げる竹内の顔を、少女を見ていた。
そのメガネを光に心が吸い込まれていくようで、視線を外せなかった。
《あああっ・・・す、凄いっ・・・》
その迫力に圧倒された少女は、まるで自分が犯されているような錯覚を感じた。
『どうだっ・・・どうだ、圭子ぉっ・・・』
男が叫ぶ名が自分に重なる。
『ああっー・・・』
無意識に指が愛撫を始めていた。
『どうだっ・・・返事をしろっ・・おらぁっ・・・』
『は・・はぃっー・・・』
母の声が、圭子の気持ちをなぞっていく。
《ああ・・・気持ちいいっ・・・
ああ・・・お、おじ様ぁ・・・》
電車で痴漢された時以上にリアルに男を感じていた。
『ああああ・・・ああー・・・』
絶頂に上り詰めた瞬間、男がそこにいた。
『おおおおお、け、圭子ぉー・・・』
遠ざかる意識の中で、自分の名を呼ぶ竹内の声が響いていった。