第十六章 並んで騎乗位2-1
第十六章 並んで騎乗位2
「おっ・・・・あ、あぁ・・・」
私の舌が乳首を刺激するたびに、新藤さんの声が震える。
「フフッ・・・」
私は嬉しくなって、顔をほころばせた。
厚い毛のじゅうたんに、男達四人が並ぶように仰向けに寝ている。
その上を、女達がそれぞれのパートナーにかぶさるようにして裸体をさらしている。
後で見ることになる、このビデオのシーンが私には一番、印象に残った。
何故なら、女が男を犯しているようにしか見えないからだ。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
隣で裕君が、少女のような声を出している。
桜さんの背中に手を廻し、爪をたてるかと思うほどに感じている。
チュパチュパと音を立てて、桜さんがする愛撫はネットリとした唾液で乳首を光らせていく。
それは、そらさんや、かおりさんも同じで、夫以外の男を犯す快感を味わっているようだ。
私と同じように。
「可愛い・・・」
右手でもう一方の乳首を触りながら、かおりさんのマネをして妖しく呟いてみた。
「え、映見さん・・・」
新藤さんの声が漏れる。
興奮で曇った黒縁眼鏡のレンズ越しに、潤んだ瞳が見える。
その表情が愛おしく、舌で乳首を転がしてあげた。