第十六章 並んで騎乗位2-3
「映見・・映見って・・・
呼び捨てにしてぇ・・・剛さん・・・」
わざと甘えた口調でオネダリする。
太ももに当たる熱いコックがビクンとした。
さっき、秋生さんも同じように興奮してくれたのを思い出す。
「映見・・・好きだ・・映見ぃ・・・」
「嬉しい・・剛さん・・・好き・・好きよぉ」
激しく絡み合う舌が互いの名を呼び合す様は、裕君にはどう見えているだろうか。
それは桜さんと裕君の荒い息遣いが、答えてくれた。
「裕君・・・あふぅ・・好きぃ・・・」
「桜・・さくらぁ・・・僕も・・愛している」
抱き合う二人の囁きが、隣の私にもハッキリと聞こえる。
益々、燃え上げる嫉妬の炎が私達二人のキスを激しいものに変えていく。
「はぁっ・・・はぁ・・はぁ・・・」
更に積極的に息を吹き込むと同時に、唾液を送り込む。
ゴクリと音が聞こえ、新藤さんの喉が上下した。
今、飲んだものは唾液だけではない。
私の口の中に残った彼のザーメンが、混じっているのだ。