第十六章 並んで騎乗位2-2
「ああっ・・・」
のけ反る仕草に、ズキンときた。
「嬉しいっ・・・もっと、感じてぇ・・・」
私も興奮気味に声を高める。
舌を別の乳首に移し、左手の指がそれに代わる。
桜さん以上にチュパチュパと音を立てるように、唇も使っていく。
「ああっ・・・はっ・・はぅっ・・ああっ・・・」
愛撫に合わせるように、彼の声がリズムを刻む。
新藤さんの指が、私の背中に食い込むのが分かる。
私はケダモノの如く、男を貪っていく。
新藤さん。
夫ではない男を。
「可愛い・・・裕君・・気持ち、いい?」
桜さんが夫の呼び方を変えた。
「ああぁ・・・いい・・・
気持ちいいよ・・・さ、桜さん・・・」
裕君も彼女の背中をかきむしる様にしている。
嫉妬の火が私の胸にともった。
私は身体を前にずらし、新藤さんに唇を重ねた。
「んふぅ・・・・んん・・・」
ネットリとした唾液と共に、絡ませた舌で彼の口の中に息を吹き込んでいく。
「え、映見さん・・うれしいよ・・・」
ギュッと背中を抱きしめ、新藤さんも舌を絡ませてくれる。