第六章 痴漢(画像付)-15
「気持ちいいんだろう?」
男が聞く。
「は・・い・・・ああ・・は・・・い・・・」
圭子は無意識に声を出していた。
むき出しのバストが荒々しく揉まれている。
「ああっ・・・あっ・・あっ・・・」
まくりあげたスカートから白いパンティーが覗いている。
その中で男の手がなまめかしく動いている。
犯されている。
(いやらしいっ・・・
なんて、いやらしいの・・・わたし?)
「そう・・・ああ・・はい、そうです・・・」
少女は誰かに訴えるように声を絞り出している。
夢の中で問い続けていた男に。
『圭子・・お前は・・・・』
「ああ・・は・・・い・・・」
少女は否定しない。
否定できなくなっている。
『お前は・・本当は・・・』
「は・・い・・・」
泣きながら夢遊病者の如く答えている。
『本当は・・俺を・・・』
「は・・い・・・」
決して、認めてはいけない問いかけに。