第三章 キスの味(画像付)-3
『マモル君・・・・』
圭子がイタズラを覚えたのも、そんな時だった。
『あっ・・ああ・・・』
指先はぎこちない動きで少女の身体を探る。
『んっ・・・んんっ・・・・』
未開発ながらも圭子は徐々に喜びを感じ、敏感な場所を少しずつ知るようになっていた。
自分の身体にこんな秘密が隠されているとは思いもしなかった。
(これが・・・・)
大人になると言う事なのだろうか。
知識はあっても実際に体験すると不思議な気持ちがした。
(ああ・・気持ち・・いい・・・)
イタズラする事に罪の意識を抱きながらも少年を想いながら味わう淡い快感に、喜びを感じる圭子であった。
(ママも・・・こんな事、したのかな?)
身体に余韻が残るまま眠りにつく少女は何時も同じ事を考えていた。
母のようになりたい。
幼い頃からの憧れは圭子の心に強く根付いていたのだ。
美しく優しい母。
母は圭子よりわずか一年遅い年齢で父と結婚をした。
父と愛し合い、自分を生んだ。
(わたしも・・・ママのように・・・)
眠りにつく時はいつも夢の中で少年と結ばれる事を願う。
それが少女のささやかな楽しみだった筈なのに。