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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻を他人に (1) 告白-5

 ここですっと引いてしまうのがこの人。
 本当は触って確認してみたい。可愛い夫の可愛いモノを可愛がりたいのに、夫が嫌がるのはわかっているから我慢した。
 他の男性ならもう一回私の身体を求めてくる展開なのだが、夫の場合、それはない。今まで一晩で二度交わったことなどないし、今も襲いかかってくるようなそぶりもない。

 さっきみたいに乱暴にしてくれてもいいのにな。
 パパがあんな獣みたいになるのは初めてのことだったから驚いたけど、嬉しかったんだよ?
 そして何より、気持ちよかった――。

 ゆきは少し物足りなさを感じると同時に、セックスに関しては超がつく奥手かつ淡白な夫をあそこまでケダモノにしてしまう寝取られ性癖というものに興味を抱いた。自分とはまったく異なる感性ではあるが、夫があんなふうになってくれるのなら悪いものではないのかも。

 すでに寝る態勢に入りはじめた夫を横目にゆきはベッドから抜け出し、トイレに入る。
 右手をショーツの中へすべらせ、左手で乳房を包む。
 人妻はクリトリスと乳首を、手のひらと指先で同時に転がし、こね回す。
 両の手の指先が触れたそれぞれの突起は、すでにぷっくりと膨れ、固くしこっていた。

 胸が高鳴っている。
 今までは妄想でしかなかった夫との激しいセックス。今日初めて、そんなエッチができた。
 ほんの少しだけど。
 一瞬で終了してしまったけど。
 嬉しかった。
 気持ちよかった。

 これからもできるかな。
 またしたいな。
 今日はたまたまだったけど、嫉妬させればいいことがわかったから今度からは――。

 大好きな夫に激しく犯され、イかされる場面を想像しながら、ゆきはオーガズムへ達するのだった。

  *

 妻にはじめて、寝取られ性癖を打ち明けて以来、彼女はなぜかちょくちょく私を嫉妬させるようなことを言ってくるようになった。

 男にナンパされただの、食事に誘われただの、今までも雑談の中で「モテ自慢」されることはあったが、最近では相手の顔やセリフ、それに対するゆきの気持ちなど細かに報告してくる。なぜそんなことをするのだと問えば、「嫉妬する顔を見たい」、「こんなので興奮しちゃうパパが可愛い」のだそうだ。
 私は努めて平静を保とうとするのだが、結局は沸き起こる嫉妬と興奮に負け、ゆきをいつもより乱暴に犯してしまう。

 パンパンパンパン、パンパンパンパンパンパンパン――。
「ん…………んん…………ん…………ぁ…………ん…………ん…………」

 夫婦の寝室に、聞いたことのないような隠避な音が響き渡る。
 美しい妻が、夫のめちゃくちゃなペニスの抽送に息を粗くし、見たことのないほどはしたなく股を拡げ腰をくねらせている。
 たまらない気持ちになった私は間抜けな呻き声とともに射精し、そして後悔する。
 ああ、またやってしまった。
 大切な夫婦の時間を、ものの一、二分で終わらせてしまった。

 今までずっと奥手で保守的な性生活を貫いてきた私にとって、昂ぶる気持ちのままに行為に至るのは自分らしくない気がするし、「激しいエッチは好きじゃない」と公言するゆきに嫌われてしまうのも怖い。せっかく私たち夫婦の間に定着したスローセックスがあっという間に終了してしまい、失望させてしまったのではないか。
 ゆきから見れば私は乱暴で、身勝手で、早漏な変態性癖夫。これって最悪な夫じゃないか。

 出すものを出し切り我に返った私は、恐る恐る妻の顔を見る。
 かすかに息を切らせた妻と目があった。
 気まずさから挙動不審になっている私に、ゆきは優しく微笑んでくれた。
「パパってほんと、変態さんだね……」
 上気した彼女の頬は、桜色に染まっていた。


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