女らしく【14】『昼と屋台と陽の祭』-7
「…美味いよ♪」
大和も顔を赤くしていたが、ちゃんと食べてくれた。
ガサッ!
「誰だ!」
物音がした方を見る。
「み、見てないから!マコトがかなりイタイ台詞を言ったところなんか見てないからね!」
夢が植木の後ろから全部見ていた様だ…
「見てたのか…」
「見てないよ!それより、一つ聞きたいことがあるんだけど…」
話をすり替えやがった…でも、この際恥ずかしい話から逸れたのは助かった…
「何だ?」
「さっき三つ目のヒトに聞いたんだけど、陰の祭って何?」
「ああ…アレか」
「そういや、マコトも出るんだろ?」
「いや、今年は出ないよ。えっ、大和出るのか?」
「えっ、マコト出ないの?折角、去年のリベンジ出来ると思ったのに…」
「ちょっと…私の質問はどうなったの?」
すっかり夢のことを忘れていた。
「アレって何なの?」
「「裏百鬼夜行祭」」
続く…