第十四章 手作りランチ-1
第十四章 手作りランチ
「それでは、再会を祝して・・・」
藤本さんがグラスをかざすと、ダイニングの大きな窓に差し込んだ光がキラリと反射した。
【カンパーイッ・・・】
8人の声が明るく弾ける。
この高級別荘に到着した僕達は、買い込んだ食材でランチタイムとしゃれ込んだ。
僕達男どもは食材や荷物の搬入、家具の配置替え、浴室の準備等、藤本さんの指示でテキパキ行った。
家具の配置については藤本さんの構想があるようで、ソファーの位置や厚めのじゅうたんがひかれたリビングのスペースを広くとるなど、細かい指示がされた。
「色々と、ね・・・・」
いたずらな目で白い歯をこぼしている。
きっと藤本さんのことだから、スワッピングのプレイがしやすいようにと、考えてのことだろう。
この厚い毛がフカフカした絨毯は肌触りが良く、どんな体位でも気持ちいいんじゃないかと、僕は想像するだけで股間が熱くなった。
家具を寄せた広いスペースは、8人が同時にプレイしても余裕だろう。
ビデオカメラも、あらゆる角度から撮影できるよう入念にセットされた。
これからどんな興奮が待っているのか、期待は膨らむばかりだ。
新藤さんや秋生も同じらしく、鼻息も荒く作業をこなしていた。
隣のダイニングキッチンから、華やいだ声が聞こえてくる。
「わっー・・美味しそう・・・」
「うんっ・・・いい感じ、じゃない?」
料理は妻達が担当した。
大きなオープンキッチンに美女四人が並ぶと、まるで映画のように壮観だった。
「うめぇっー・・・」
秋生が大きな声で褒めると、女性達は嬉しそうに顔をほころばせた。
妻達の手作りランチのできは上々で、夫達は舌鼓を打ちながら平らげていった。