第十四章 手作りランチ-5
「では、改めてルールを説明します・・・」
低い声に緊張が走る。
「今日は4組のスワッピングを同じ時間、
同じ場所で行います」
淡々とした口調が返って興奮を呼ぶのか、裕君の口が大きく開いている。
「2組ずつに夫婦が互いのパートナーを代えて
セックスします」
他の人達も同じように口が開いてきた。
「互いのプレイを他の組のプレイを見ながら
ザーメンを放出してください」
私の喉が鳴った。
「その後すぐに・・・
別の夫婦とスワッピングをするのです」
「ええっー・・・?」
秋生さんが大きな声を出した。
新藤さんも目を見開いて聞いている。
「そして、フィニッシュ・・・」
その様子を楽しむように、藤本さんは説明を続けていく。
「三回目も同じです・・・」
「そ、そんな・・・?」
桜さんも両手で頬をおさえながら、つぶやいた。
興奮で顔が真っ赤になっている。
「三回連続のスワッピング・・・
すなわち、自分のパートナー以外の全ての方と
セックスするのです」
かおりさんが藤本さんの手を握ると、二人は笑みを交わした。
恐らく事前に、かおりさんは聞いていたのだろう。
それでも興奮は隠せないらしく、夫の手をギュッと握りしめている。