第十四章 手作りランチ-4
説明が終わると、静寂が暫らく続いた。
かおりさん達三人は、それぞれの記憶をたどっているのだろうか、興奮で目が潤んでいる。
二人の男達に犯された後での夫とのセックスは、衝撃だったことだろう。
夫の目の前で、熱いザーメンを体内に放出されたのだ。
こんな不条理な興奮があるのだろうか。
しかも、その後に夫に抱かれるのだ。
『ああああっー・・あ、あなたぁ・・・』
かおりさんでさえ、涙を流しながら官能に耐えていた。
(でも・・・)
私は羨ましくビデオを見つめていた。
そう、私も裕君に抱かれたかった。
夫以外のザーメンを体内に残しながら、激しく犯してほしかったのだ。
「だから今日はお二人に
同じ経験をしていただきたいと思うのです」
藤本さんの言葉が胸にささる。
私の願望、欲望を見事に見抜いていたから。
裕君も同じことを思っているかもしれない。
自分以外の男達に犯された妻を抱く。
不条理な興奮を裕君なりに、欲しているに違いない。
何故なら、藤本さんの説明を聞きながら裕君の喉が何度も上下していたから。
私と同じように。