第十三章 並んで騎乗位-2
「あ、あなたぁ・・・」
桜さんが切ない声で夫を呼ぶ。
「あぐぅっ・・ひ、ひぃっ・・・」
だが、すぐに突き上げる刺激に顔をのけぞらせた。
「ふんっ・・・ふんっ・・ふんっ・・・」
藤本さんが歯を食いしばり、腰を突き上げている。
一つ一つの動作が明確に分かるほど、大きなモーションだ。
「ああっ・・す、凄いぃ・・・」
桜さんの人差し指が口元に這うのは、感じている証だ。
「駄目ですよっ・・桜さんっ・・・
旦那さんより今は私に集中してください」
桜さんの細い腰に両手を廻し、引き寄せると耳に舌を這わせ声を聞かせている。
「私がもっと、感じさせてあげますよ・・・
ふふふ・・・」
見せつけるような言葉に、新藤さんの表情が変わる。
かおりさんのヒップを鷲づかみにすると、身体をおこしピッタリと密着した。
そのまま激しく突き上げていく。
「うっ・・おおっ・・・おおほぉ・・・」
「えっ・・あっ・・・な、なにっ・・・?」
急激な動きに、かおりさんが戸惑う声を出す。
新藤さんの首に両腕でしがみつくと、ギュッと力を込めた。
「ああっ・・いやっいやっ・・・凄いっ凄いっ」
悲鳴をあげながら快感に耐えている。
「さ、さっきと・・全然、違うぅ・・・」
泣きそうな声が男に自信を与える。
「かおりさんっ・・・かおりっ・・かおりっ・・・」
新藤さんが名前を呼び捨てに変えた。
「どうだっ・・どうだっ・・・?」
「あひぃっ・・凄いっ・・・いいっ・・・
剛さんっ・・いいっ・・・」
かおりさんも逞しい動きに歓びの声でこたえる。
目の前のパートナーに愛情をこめて。