第十一章 最初のパートナーは?-1
第十一章 最初のパートナーは?
女達は顔見合わせると、小さくうなずいた。
それぞれの相手は決めてあったのか、まっすぐに向かっている。
「え、映見・・ちゃん・・・?」
秋生が驚きの表情で迎えている。
「そ、そらちゃん・・・?」
僕も同じく声を詰まらせた。
最初に誰が来るかは予想もつかなかったが、実際にパートナーとして近づいてくる裸体の天使に興奮が沸き上がるのを感じたからだ。
「秋生さん・・・」
映見が秋生の横に座り、微笑みと共に囁きを投げると金髪の根元まで真っ赤になっている。
「ん・・ふぅ・・・」
いきなり重ねられた唇を、大きく目を開いて受け止めている。
「え、映見・・・」
思わず声が出てしまった。
自分の妻が裸で男と抱き合い、キスしている。
今更ながら「スワッピング」の実態に衝撃を受けていた。
「フフフッ・・・妬いてるの、裕君?」
僕の隣りに座った、そらちゃんがからかうように言った。
「映見さんのリクエストよ・・・」
「え・・・?」
意外な言葉に少し、驚いた。
だが、すぐにピンときた僕は、そらちゃんを見つめながら言った。
「そういえば・・・
映見のために・・・
ありがとうございました」
映見をレイプしたチンピラ達を、秋生が懲らしめてくれたのだ。
「フフッ・・・どういたしまして。
そうなの・・だから・・・」
そらちゃんが、映見達の方に視線を向けた。