第十一章 最初のパートナーは?-4
「んふぅ・・んん・・・新藤さぁ・・ん」
「かおりさん・・んぐぅっ・・・」
男のあとに、かおりさんの声が聞こえた。
気が付くと、別のソファーで新藤さんと藤本さん夫妻がパートナーを入れ替わり、熱いキスを繰り返している。
「桜さん・・美しい・・・素敵ですよぉ」
「ああっ・・藤本さん・・・あっ・・ああっ」
互いの名を呼び合い、首筋に熱い息とともに囁きを桜さんに投げる藤本さんの愛撫は、ネットリとした官能を与えているようだ。
「ああ・・ふ、藤本さぁ・・・ん」
耳を執拗に舐められている桜さんの唇が開き、白い歯の隙間から舌が覗かせている。
【んふぅ・・んん・・・んふっ・・んふっ・・・】
かおりさんと新藤さんの荒い息はピッタリと重なり、妖しく互いを貪り合っていた。
吹き抜けのリビングを照らすシャンデリアから、光が散乱している。
女達の瞳がそれぞれに、その光を映し出していく。
男達は目の前の美しい瞳の輝きと共に、自分ではない男に抱かれる妻の姿を追っている。
女達はその視線を感じながら、抱き合う男の背中にギュッと力を籠めるのだった。
僕達8人4組の「スワッピング」が今、始まった。
リビングに熱い息と囁きが、妖しく響いていくのだった。