第十一章 最初のパートナーは?-2
「んふぅ・・ふっ・・・ふぅ・・んんっ・・・」
映見の細い腕が日焼けした身体を抱きしめながら、秋生の顔にキスの雨を降らせている。
「んぐぅっ・・・おおぉ・・え、映見さん・・・」
秋生の漏らす声が、僕の嫉妬心を煽る。
「ありがとう・・秋生さん・・・んふぅ・・・」
映見の唇が、言葉ごと男の舌に預けられていく。
「え、映見さん・・・
んっ・・んむぅ・・んんんっ」
秋生も火がついたのか、強く抱きしめながら僕の妻の唇を貪り始めた。
「あぁ・・うれしい・・・秋生さん・・・
んみゅ・・んんっ・・・」
「んぐぅっ・・映見さん・・・
んふぅ・・んん・・・」
見つめ合う二人のキスは恋人同士のようで、本当に嫉妬してしまう。
「スワッピング」だと理解していても、こみ上げる感情は止められない。
「駄目よぉ・・裕君・・・」
そらちゃんの小さな手が、僕を振り向かせた。
「あっちばかり見てないで、私を見てよぉ・・・」
目の前に天使の笑顔があった。
今日は茶髪の色がしっとり落ち着いた濃い目になって、少し大人びた印象を受ける。
大きな瞳が三日月の形で潤んだ光を散乱させている。
そらちゃんも興奮しているのかもしれない。
それもそのはずだ、映見と熱いキスを交わしているのは彼女の夫なのだから。