時間の問題-7
翌朝、会社へゆくと、意味ありげな目をイソガイさんは送ってきた。
給湯室へゆくと、盗み撮りをしていたらしく、昨日の動画を観せられた。
彼はズボンのジッパーを降ろした。
私は抗えなった。
動画がなくても、それは変わらなかったのかもしれない。
彼を呑み込んでいった。
昨日は愉しかったですね、と彼は言った。
そんなことない、と私は返した。
いきまくっていたじゃないですか、と彼は言う。
薬のせいでしょ、と私は声を尖らせた。
まだありますから、薬、と彼は言った。
下腹部が熱を持つのを思った。
シチュエーションに興奮したのか、彼は五分ほどで果てた。
私は流しに精液を吐いた。
呑み込んでくれたら良かったのに、と彼は言った。
私は無言で睨んだ。
カメラを手に掲げ、今日も残業お願いします、と言って、イソガイさんは給湯室を後にした。
何度もうがいをしてからデスクへ戻った。