時間の問題-5
彼は一度ペニスを抜き、キスをしてきた。
それから、私を立たせ、立ちバックで繋がった。
挿入される瞬間、あっ、あっ、ああん、という声が零れた。
窓のブラインドが目に入り、夫のことが想われた。
隠された関係に熱がまわった。
イソガイさんのことはちっとも好きではなかった。
が、こうなってしまっては仕方がないし、今日だけでは終わらないだろうと思われた。
浮気願望はなかったが、いざ無理やりにでも犯されてしまうと、自分自身へのいいわけがきくことに、安堵した。
それもこれも媚薬のせいなのだろうけど…。
イソガイさんが片脚を持ちあげた。
淫らな格好に興奮した。
また果てさせられてしまった。
デスクのうえに腰を降ろされた。
正常位になった瞬間、彼を見つめる自分がいた。
女とはこうも弱いものだろうか、と快楽に身を浸した。
彼の唇が迫った。
私はそれを受けた。
媚薬のせいだけとは思われなかった。
彼のペニスが膨らんできた。
腰も強くなる。
果ては近いと思われた。
それを残念に思う自分がいた。
イソガイさんはペニスを抜き、腿へ射精した。
黒の破れたストッキングが、白にも汚された。