時間の問題-2
耳鳴りが始まり、身体が火照り、息があがった。
思わず立ち上がったが、立ち眩みがした。
イソガイさんが近づいてきて、コーヒーに薬をもりました、と言った。
何で、なんで、そんなことしたの? と私はうろたえた。
彼はそれには答えず、私の肩に触れた。
声は我慢したが、大きな性感が私を襲った。
何、なにこれ? と私は言った。
気持ち良くなっているんでしょう、と言いながら、胸に手をのばしてきた。
それを払いのけようとしたが、抗いがたい快感があった。
しばらく胸を揉まれていると、ああんっという声が自分から洩れた。
感じてますね、と言われて、首筋にキスをされた。
膝から頽れてしまいそうだった。
イソガイさんがジャケットのボタンに手をかけた。
それを阻止しようとしたが、結局脱がされてしまい、ニットのノースリーブが露わになった。
肩を舐められた。
いやっ、ちょっと、と言ったが、やめてはくれなかった。
唇を奪われた。
拒もうとしたが、自然と舌が絡まり合っていった。
キスの合間、彼の手が下腹部を撫でた。
色のある吐息が自分から洩れていくのを感じ、私は興奮してしまった。
全身がクリトリスになったようだった。
彼が腕を持ち上げ、腋をひらいた。
そこへ舌が這わされた。
ううんっ、ああっ、と喘いでしまった。
彼の手がふたたび胸へ送り込まれた。
私の手が彼の後頭部へ回っていった。
もう欲しくて堪らなくなっていた。
夫のことなど、頭にはなかった。
服のうえから、胸のさきを刺激された。
鋭い快感が全身を走り抜けた。
椅子に腰を降ろされ、服を半分ほど脱がされた。
ブラの脇を舌が這った。
私の腰がうねった。
胸のさきに舌が欲しいと思ってしまった。
彼が背後にまわった。
両胸を揉まれた。
自然と股がひらかれていった。
彼がブラをずらした。
乳暈がふたつ零れた。
ずっと、これが見たかった、と彼は言い、胸のさきをこねるように愛撫してきた。
頭がおかしくなってしまいそうだった。
彼が前方に戻ってきた。
胸のさきを舐め始めた。
それは執拗だった。
彼の舌が降りてゆき、へそのあたりを舐めた。
そこにも強い刺激があった。
彼の手が下半身へのびた。
股を閉じようとしたが、それは叶わなかった。
彼の指を欲しがるように、腰が勝手に動いた。
椅子から転げ落ちそうになった。
彼はそれを抱きとめ、座り直させ、股をひらかせていった。
そこに顔を埋めた彼は、良い匂いがする、と言った。
私は羞恥に赤くなった。
ストッキングのうえから、彼が舐め始めた。
うっ、うんっ、ああっ、という声が洩れた。
彼は舌を降ろしてゆき、足を舐めた。
それにも敏感に反応してしまった。
もうペニスのことしか考えられなくなり、彼のズボンの真ん中へ目がいってしまう。
彼がストッキングを破った。
びりっという音がオフィスにひろがった。
ショーツがずらされ、ヴァギナが露わになった。
クリトリスを直に吸われ、脳内が爆ぜた。
誰にも感じたことのない性感が私を責める。
一分も立たずに、果ててしまった。
ああっ、いくぅ、と言葉を洩らしていた。