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時間の問題
【OL/お姉さん 官能小説】

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時間の問題-10

 土曜日、彼の家に呼ばれた。

 動画の件があるので、断ることは出来なかった。

 それを言い訳にして、女が濡れた。

 残業続きだったので、休日出勤を夫に訝られなかったことが、救いだった。

 ワンルームの彼の部屋は散らかっていた。

 時間さえもらえれば、片付けたいほどだった。

 彼は媚薬を使わなかった。

 それを残念に思ったが、熱のあるキスをされると、下腹部がすぐに熱を持った。

 彼の部屋着を脱がし、ペニスをむさぼった。

 彼が手をのばし、ヴァギナに触れた。

 濡れてますよ、と言ったその声に反応し、もっと濡れるだろうと思われた。

 彼のペニスを美味しいと感じた。

 彼をベッドへ押し倒し、騎乗位で繋がった。

 私は腰を前後に揺らした。

 敏感なポイントに嫌というほど、亀頭があたった。

 私はすぐに果ててしまった。

 私が余韻に浸っていると、彼が下から突いてきた。

 果てたばかりで、敏感になっているヴァギナが、強い性感を全身に巡らせた。

 お尻が見たい、と彼に言われ、私は反対を向いた。

 そのまま挿入しようとしたが、彼に留められ、シックスナインをすることになった。

 彼の舌がクリトリスにあたるたび、私の口からは猥褻な言葉が昇った。

 彼の指がアヌスに触れた。

 はじめは、円を描くように撫でていたが、なかにまで侵入してきた。

 ああっ、と声が洩れた。

 こっちもそのうちいけるようになるんじゃないですか、と彼が言った。

 そうなってしまうと本当の変態になってしまうと思われ、そんな日がくることを少し期待している自分がいた。

 背面騎乗で繋がった。

 臀部を張られた。

 ぱんっ、という乾いた音と、肌の痺れに私は興奮した。

 もっと、もっと、と私は叫んだ。

 彼が何度も臀部を叩く。

 私は腰をグラインドさせ、果てていった。

 彼は体勢を変え、うつ伏せバックになって、腰を使い始めた。

 敏感なところにあたりっぱなしになる。

 私は立て続けに果てていった。

 これからも、よろしくお願いします、と耳もとで囁かれた。

 今日が最後よ、と無駄な抵抗をしてみた。

 動画がなくても本当は逢ってくれたでしょう、と言われた。

 ううん、そんなことない、と返したが、腰は自分からも動いている。

 媚薬はきっかけにすぎなかったのかもしれない、と思ってしまった。

 イソガイさんは私の頬へ手をやり、唇を奪った。

 奪われた私のほうが激しい舌をしていたかもしれない。

 ずっと、好きでした、嘘じゃないです、と言われて、私は灯った。

 だったら、はじめから媚薬なんて使わないでしょう、嘘よ、と私は熱を冷ますようにいった。

 仕方がなかったんです、相手にされないと思ったから、だから、今日みたいに薬を使ってないセックスのほうが本当は好きなんです、と彼は言った。

 続けて、媚薬なしでも僕を受け入れてくれてましたか? と彼は切ない声を出した。

 答えはノーだったが、わからないわ、と私は返した。

 彼は腰を早くした。

 これからも逢ってください、それで僕のことを好きになってください、と彼は声を上ずらせた。

 果てが近いのかと思われたので、まだいかないで、と私は言った。

 薬がなくても、淫乱なんですね、と彼は笑った。

 そうかもしれないわ、と私も笑った。

 正常位になった。

 彼の純粋な目に打たれた。

 強く抱きしめられた。

 好きだ、と何度も言われた。

 自分の意志で、不倫をするのも時間の問題に思われた。

 私の口のなかへ、すべてを放射した。



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