第十章 バスローブをとると-2
薄暗いリビングのソファーに、男達が手持無沙汰で待っている。
もどかしくも焦れったい時間を共有している。
僕は、不思議な連帯感を覚えていた。
四人の中で何か友情のようなものが、芽生えているような気がしたのだ。
これから、それぞれの妻達とセックスをする。
異常な行為を僕達は容認し、歓びを分かち合うのだ。
薄闇の中、僕はある種の幸せを感じていた。
今の、この時間、この空間、この仲間達が愛おしく思えたから。
「うっ・・・」
照明がつき、僕達は目を瞬かせた。
「フフフッ・・・」
かおりさんが含むような笑みを浮かべ、歩いてくる。
バスローブから長い足を覗かせ、その後ろに三人の天使達が続いている。
それぞれが美しく、妖しい微笑みを投げてくる。
男達の喉が同時に上下した。
横に並んだ四人は腰に手をあて、ポーズをとっている。
そらちゃんが片目を閉じて、可愛い声を出した。
「お、ま、た、せ・・・」
同時に投げキッスを男達に向けてした。
僕は何度も喉を鳴らしながら、食い入るように見つめていた。
映見も嬉しそうに微笑んでいる。
そして。
女達が一斉にバスローブを脱いだ。
【オオオッ・・・】
見事なプロポーションが男達の目に飛び込むと、どよめきの声があがった。