第八章 映見が僕を犯す時2-2
「ああっ・・・あひぃっ・・ああーっ・・・」
裕君が背中をのけぞらせる様は、私にケダモノの感情を抱かせる。
そうだ。
犯すとは、こういうことだったんだ。
「裕君っ・・・どうっ・・いいのっ・・・?
いいっ・・・・?」
私は叫ぶ。
「ああっ・・い、いいっ・・・
凄いっ・・ああっー・・・」
夫も悲鳴をあげる。
「嬉しいっ・・裕君っ・・・
もっと、もっと・・感じてっ・・・」
激しく突き上げながら、私は幸せを噛みしめていた。
「いいっ・・・え、映見っ・・いいよっ・・・
僕も、嬉しいっ・・・」
振り向く裕君の目尻に、涙がにじんでいる。
きっと、夫も同じ気持ちなのだろう。
ケダモノのように交わることで。
全ての気持ちが、感情が一つになれるのだ。
こんな幸せなセックスが、あるだろうか。
「裕君っ・・・裕君っ・・裕君っ・・裕君っ」
「映見っ・・・映見っ・・映見っ・・映見っ」
呼び合う声がピッタリ重なり、激しさを増していく。
二人の想いも重なる。
何もかもが愛おしい。
私達のセックスは果てしなく続いていく。
私は、ふと思った。
今日という日は、私達の新しいセックスライフの「プロローグ」になるかもしれないと。